2025年05月26日
クラクション 全142ページ
1984年、一冊の自動車雑誌が創刊した。その後、多くの自動車ファンに影響を与えることになる『NAVI』だ。自動車というハードウェアの出来不出来を評価することをメインとしてきたそれまでの自動車雑誌に対して、NAVIはそれを取り巻く社会を俯瞰し、文化的な側面から捉え、生活者の視点から語る、まったくあたらしいタイプの自動車雑誌だった。80年代から90年代にかけて起こった日本車の隆盛、輸入車の市場拡大などを追い風に、NAVIは存在感を増し、やがて日本を代表する自動車雑誌となった。 だがそのNAVIは、創刊から26年後の2010年をもって休刊した。しかし今も多くの読者や自動車業界関係者の記憶の中に、その内容やメッセージは強く刻まれている。 創刊から40年を経たいま、『クラクション』では「NAVIとはいったい、何だったのか」というテーマを掲げ、創刊時から2000年までを中心にその足跡を振り返る。NAVIが目指した自動車メディアとしての在り方を再考することが、現代の自動車社会に対してのクラクションを鳴らすことになる、と信じて。
1984年、一冊の自動車雑誌が創刊した。その後、多くの自動車ファンに影響を与える...
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